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思い切って乳がん検診。マンモグラフィーってどんなの?

乳がんはどの年代層の人でもなる可能性がありますが、日本では30歳代から増え始め、40歳代後半でもっとも高い罹患率を示している病気です。


記:京都市/M・Kさん
(50歳・女性)

しかし早期に発見できれば怖い病気ではありません。早く見つけて治療すれば、より高い確率で完全に治すことができるのです。
乳がん早期発見の秘訣は「自己検診」と、マンモグラフィーなどの検査機器による「定期検診」。しかし、マンモグラフィーの名前は知っているけれど、受けたことはない…という人は意外に多いもの。

そんな皆さんに向けて、京都市のMさんがリアルな体験報告記を寄せてくださいました。
まだマンモグラフィー未体験の皆さん、ぜひご参考に!

きっかけは違和感

なんとなく左胸だけに違和感があることに気付いたのは2ヵ月ほど前でした。
最初は気のせいとやり過ごしていたのですが、そのうち左にだけ軽い痛みも感じるようになり、見捨ててはおけなくなってしまいました。  友人に乳がんの手術を受けた人があり、話を聞くと、ある日突然しこりに気が付いたというのです。いくら触っても、私にはしこりらしきものはありません。しかし気になり出すとどんどん不安は増します。

ちょうどそんな時、十条リハビリテーション病院に新しくマンモグラフィーが入るということを聞き、ようやく重い腰をあげて検査の決心をしたのです。

しこりがなくても要注意

乳腺外科を担当されているのは井口千景先生(お名前をクリックすると井口先生の紹介ページにとびます)。
女医さんです。あらかじめ電話で診察時間を予約できたので待ち時間はそうありませんでした。不安でいっぱいの私を、井口先生は柔らかな笑顔で迎えてくださいました。

診察1:触診とエコー(超音波)検査
しこりは無いけれど

問診時に「しこりに触らなくても乳がんの可能性はありますか」と質問すると、先生から「あります」ときっぱりした答えが返ってきました。

一気に気持ちが沈みそうになる私に、先生は詳しく乳がんの解説をしてくださいました。手に触れる大きさではない乳がんとは、乳房を構成する乳管や小葉という組織の、内部にとどまっている段階のものだそうです。これは非浸潤がんと呼ばれるもので、手術で切除すればほとんどのケースで完全に治すことができるとのこと。ここでやや気持ちに光が差しました。

エコー検査器
エコー検査器

診察台に横になった私の胸を、井口先生は指をそろえた両手でていねいに触診されます。「確かに手に触れるしこりはありませんね」。 次にエコーで丹念に画像を写しながら診てくださいました。 「エコーの画像にもそれらしきものは写ってはいません」。

では非浸潤がんの段階で乳がんを見つけるにはどうすればいいのでしょう。「そこで威力を発するのがマンモグラフィーによる乳房のX線撮影です」と井口先生。数ミリの非浸潤がんも見逃さずに映像に映し出されるとのことです。

よし、1ミリのしこりも見逃さないぞといった思いで、私はその足でマンモグラフィー検査室へ。善は急げです。

診察2:マンモグラフィー
本当の早期発見に欠かせないマンモグラフィー検査

装置が設置された部屋では、女性技師さんが立つ場所や姿勢を手際よく教えてくださいました。検査室は明るい雰囲気です。

「板でおっぱいを挟みますね。少し痛いですが、ちょっと我慢してくださいね」。申し訳なさそうに技師さんが声をかけます。小さながん細胞をも見逃すものかと器械が目をこらしてチェックしてくれていると思えば、少々の痛みもなんのその。しっかり診てくださいよ、マンモさん。

マンモグラフィー検査イメージ

垂直と水平の二方向に両胸2枚ずつ撮影が済みました。時間にして5分くらいでしょうか。両胸ともがんばった証で赤くなっていました。

この日の検査はこれで終了。画像の診断は後日です。
マンモグラフィーで写しただけでなぜか一安心の心持ちになりました。


検査結果とこれからの定期検診
1年に一度はマンモグラフィー受診を

カテゴリー1という言葉に思わず笑顔に
カテゴリー1という言葉に思わず笑顔に

「Mさん、どうぞ」。
名前を呼ばれて診察室に入ると、画像を見つめる井口先生の姿がありました。
「診たところ、今回乳がんの兆候はありませんね。カテゴリー1(異常無し)という結果です」。
先生の言葉を聞いた途端、体中の緊張がへなへなと解けて顔も緩んでしまいました。

「ありがとうございます!」。
「でもこれからも自己検診は続けてくださいね」と先生。

そろえた指の腹で乳房の端から順にすべらせるようにして触診していくのがコツということでした。そして先生は「今ある違和感は乳がんではないようですが、最低年に一度はマンモグラフィーで検査していくのがいいでしょう」と言葉を続けられました。 がん細胞が手に触れるしこりになるまでには数年から10年ほどは経過しているとのことです。だからこそ非浸潤がんの段階で乳がんを発見するには、1年に一度のマンモグラフィーによる検診が有効なのですね。納得です。

「井口先生、来年もまたよろしくお願いします!」と元気にあいさつをして病院を出た私です。

青空がいつもよりいっそうきれいに輝いて見えていました。

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