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レポート

2013/12/12

第3回「京滋骨を守る会講演会」を開催しました

■第3回京滋骨を守る会講演会
 丈夫な骨で健康長寿
 骨の研究者や専門医から対処法学ぶ


report_s131212_1.jpg認知症や寝たきりなどの原因とされる骨粗鬆症による骨折防止や、健康長寿のために骨を丈夫にする方法などを学ぶ第3回「京滋骨を守る会講演会」(NPO法人京滋骨を守る会主催、公益財団法人骨粗鬆症財団後援)が12月7日、京都市下京区のシルクホールで開かれ、医療関係者や高齢者など350人が、骨祖鬆症の研究者や臨床医の講演に熱心に耳を傾けました。


report_s131212_4.jpg講演会に先立って研究者として知られる、医仁会武田総合病院の森田陸司院長(京滋骨を守る会理事長、骨粗鬆症財団監事)が「この会の目的は骨粗鬆症の患者さんや市民の皆さんを対象に、骨祖鬆症への理解を深め骨折を防ぐことを目的にした啓発活動です。あくまでも主役は会員になっていただいた患者さん・市民の方々なので、今日の各分野の講演を通して多くのことを勉強して欲しいと思います」との挨拶とともに、過去2回の講演会を通しての活動状況を報告、骨祖鬆症財団の末廣耕一事務局長からも全国での活動が報告されました。
(左 医仁会武田総合病院 森田陸司院長)


report_s131212_5.jpg第1部講演は、「骨折り損にならないために~糖尿病と骨祖鬆症の意外な関係」と題して、鈴木敦詞・藤田保健衛生大学内分泌代謝内科准教授(名古屋骨を守る会事務局長)が、加齢や運動不足による筋力低下が代謝異常から骨祖鬆症を引き起こし、結果的に肥満や糖尿病を招いてしまうメカニズムについて分析。「当院での600人の糖尿病患者さんの臨床や追跡調査で、ビタミンDが不足することで骨の状態が悪くなり、糖尿病以外の病気にもなりやすく、死亡率も高くなってしまいます」と、バランスの良い食生活や運動習慣など日ごろの注意を呼びかけました。


(右 藤田保健衛生大学内分泌代謝内科 鈴木敦詞准教授)


report_s131212_2.jpg続いて、森田京滋骨を守る会理事長から、参加者の会員から会運営に従事してもらえるボランティアを募集したところ、1人が挙手、次回からの企画に加わっていただくことになりました。恒例となった、武田病院康生会クリニック健康運動指導士の今井優科長が「家庭で簡単に取り組める骨を丈夫にする健康体操」を指導、参加者全員が座ったままや、中腰になってつま先を伸ばしたり、背骨をピンと伸ばす体操に取り組みました。


report_s131212_6.jpg
第2部講演は、「ご存知ですか?骨の健康格差~いつまでも颯爽と歩き続けるために」と題し、太田博明・国際医療大学糖尿医学研究センター教授(日本骨粗鬆症学会理事長)がハイチと日本では寿命の差は40~50年もの健康格差がある点を強調。「日本は2位のスペインと比べても1、2歳の差があり、世界一の長寿国であるとともに、健康寿命も誇ってもいいでしょう。しかし、その健康寿命の期間が短いことが問題です」と筋肉の量を維持することの大切さを訴えました。


国際医療大学糖尿医学研究センター教授 太田博明


report_s131212_3.jpgこの後、患者さんからの体験談や会場から寄せられた多くの質問について、森田理事長ら演者から丁寧な応答や、具体的な生活習慣などについて説明がありました。

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