外科では多様な外科疾患に対し、患者さんの立場に立ち、最良の医療を行うことを目指しています。そのために、
1)十分説明を行い、理解、同意を得た上で治療を行います(インフォームドコンセント)。
2)医学の進歩にあわせ、最新の証拠に基づく外科治療を行います(EBM)。
3)腹腔鏡手術、肛門手術における自動吻合器、硬化療法など低侵襲手術を目指します。
4)確実な手技に基づき、患者さんの希望する日帰り手術を行います。
5)クリニカルパスを積極的に使用し、医療安全対策に役立てます。


当院は日本外科学会認定施設関連病院であり、加藤、枡本、岩田は日本外科学会指導医、専門医、北岡は専門医です。岩田は日本消化器外科指導医、専門医、北岡は専門医です。さらに岩田は日本消化器病学会指導医、専門医です。また、加藤は日本内視鏡外科学会評議員、近畿外科学会評議員、近畿外科内視鏡外科研究会の世話人、岩田は近畿外科学会評議員、日本肝胆膵外科学会評議員を行っています。
当院の外科では90年7月より腹腔鏡下胆嚢摘出術を開始しており、現在までに約5000例に施行しています。大腸癌、胃癌、胃・十二指腸潰瘍穿孔(大網被覆術)、虫垂切除、脾摘などにも積極的に用いています。肛門外科ではジオンを用いる硬化療法を行い、痔核患者さんに非常に喜ばれています。ヘルニヤ手術の多くは日帰りまたは一泊の手術となっています。日帰り手術は98年より開始し、ソケイヘルニヤ、腹腔鏡下胆嚢摘出、痔核手術に多数行っています。


年間手術件数は、2006年では928件でした。その内訳は胆石・胆嚢ポリープ293例(腹腔鏡胆摘255例、開腹(小切開)胆摘38例)、痔核・痔瘻186例、ソケイヘルニヤ142例、急性虫垂炎77例、胃癌51例、大腸・直腸癌71例、乳癌35例などとなっています。
胆石・胆嚢ポリープは293例で、多くの患者さんに来ていただいています。全手術の約1/3を占めていますが、これは体外衝撃波破砕療法、腹腔鏡胆摘をわが国で先駆けて行い、患者さんの負担の少ない医療を行ってきた結果です。また、痔核・痔瘻の手術も多数ありますが、ジオン(硬化療法)、ハーモニックスカルペル(超音波メス)、PPH(自動吻合器を用いる痔核手術)などの導入を行い、痛みの少ない治療を行ってきたためです。小児のソケイヘルニヤは高位結紮を行い、ほとんど全例が日帰り手術となっています。成人ではプラグアンドメッシュ法、クーゲルパッチ法などを行い、痛みが少なく再発が非常に少ない方法で行っています。成人でも多くは日帰りあるいは一泊で行っています。
日帰り手術は08年5月までに翌朝退院を含めて、1200例以上に施行しています。仕事で多忙な患者さん、幼児を抱えた母親、自宅での治療を希望するお年寄りなどに喜ばれています。
外科カンファランスは毎週1回行っており、症例検討や文献の抄読を行っています。消化器内科との合同カンファランスも毎週1回行っています。学会にも積極的に参加し、発表を行っています。
急性期病院として地域の医師会と緊密な連携を深め、診療体制と医療内容の充実を図っていきたいと考えています。









