トップページ > 健康のために > 健康相談Q&A > 肝斑について

健康のために | 武田病院グループの医療スタッフたちによる皆様の健康的な生活のためのアドバイス集です。

健康相談Q&A

※武田病院グループが発行する「たけだ通信」記事からの転載です。医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点のものであり、現在は変わっている可能性があります。

城北病院 皮膚科 高井 美穂

肝斑について

城北病院 皮膚科 高井 美穂

肝斑とは?

「肝斑」とは、紫外線や摩擦などの外的刺激、女性ホルモンの影響等が原因と考えられている「シミ」の一種です。このような何らかの作用で慢性的に肌に炎症が続いた結果、メラノサイト(色素細胞)が活性化することによって発症すると言われています。テレビCMなどの影響で、ここ数年の間で認識が広まってきました。
特徴としては、薄い茶褐色で、頬骨に添って左右対称に広がるケースが多く、また、ほとんどが女性ですが男性にも数%みられます。

どのような治療法がありますか?

メラノサイトの働きをブロックする「トラネキサム酸」や、メラニン色素の生成を抑制する「ビタミンC」などの処方が一般的ですが、当院では、肝斑の新しい治療法として「レーザートーニング」も行っています。

「レーザートーニング」について教えてください。

レーザトーニング

これまで肝斑をレーザーで治療するのは厳禁とされていました。なぜかと言うと、従来のレーザーは、レーザービームのエネルギーが最も強い真ん中の部分は炎症を起こして悪化させる恐れがあり、逆に端の部分はパワーが弱すぎて効果が期待できないからです。
「レーザートーニング」は、炎症が起こらない程度の弱いエネルギーでフラットに照射しシミの原因であるメラニンを少しずつ壊していくことで、より安全で効果的な治療を行えます。
治療を開始して4回目くらいから顔色が明るく感じられるなどの変化が実感できます。初めの5回は1~2週間に1回のペースで治療を行いますが、6回目以降はメンテナンスのつもりで月に1回程度お越しください。毛穴の引き締め効果もありますので、治療後はお化粧のりもよくなります。
エステ感覚で通院していただくことができ、また、基礎疾患があるため薬を服用できない患者さんも安心して治療していただけますのでお気軽にご相談ください。

肝斑の予防として日常生活で気をつけることはありますか?

外出時は、雨や曇り空の日でも、真冬でも必ず日焼け止めを塗るなど、UV対策を心がけてください。また、ふきとり式のクレンジングやスクラブ入りの洗顔料の使用、自己流のマッサージなどは避けましょう。ローションのパッティングも肌に負担をかけやすいので要注意です。
そして、規則正しい生活やバランスのとれた食事を心がけ、ストレスを上手に発散しホルモンバランスの乱れを予防することも大切です。

どのような治療がありますか?

症状が出れば、個々の症状に対する治療を行います。特にアナフィラキシーショック時のエピペン®の自己注射がありますが、9月から保険請求が認められ多くの患者さんの手に入りやすくなりました。症状のない時は除去食療法として原因食物を治るまで摂取しないどちらかと言えば消極的な治療が主体でしたが、4年前ぐらいから日本でも経口減感作療法と言って、原因食物を極少量から食べ始めて少しずつ増やしていく治療が卵、牛乳、小麦、ピーナッツにおいて一部の病院で試みられており良い成績が出ています。つまり、「食べて治そう」の考えで治る患者さんが今後増えていくと思います。


このページのトップへ