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健康のために

ワンポイントフィットネス

※武田病院グループが発行する「たけだ通信」記事からの転載です。医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点のものであり、現在は変わっている可能性があります。

医仁会武田総合病院 疾病予防センター 健康運動指導士 山下 素永

卓球で脳と身体の健康づくり

医仁会武田総合病院 疾病予防センター 健康運動指導士 山下 素永

 野球、サッカー、バレーボールなど様々な球技がありますが、あなたはどのようなスポーツが出来ますか?
野球やサッカーなどは、観戦するにはいいのですが、実際に行えるかというとハードで年齢を重ねる度に行うことが難しくなるのではないでしょうか。

 数あるスポーツの中で長年親しまれているものに卓球があります。卓球は安全性が高く子供から高齢者まで幅広い層の方が行えるスポーツであり、地域での卓球教室も盛んに行われています。当センターでも長年にわたり心臓リハビリテーションの一環として自転車運動や歩行運動等と組み合わせて実施しており最も好感度の高い種目となっています。

 このように卓球が好まれる要因として次のようなことが考えられます。

 卓球は、室内競技で、比較的運動スペースをとらず、少人数で行え、年齢や体力に応じて運動強度の調節ができます。また、運動効果として、筋力、調整力、持久力などの体力向上や、心のリフレッシュ、達成感、自信により精神的な安定を図ることができます。さらには認知症予防や、脳梗塞のリハビリテーションとしても活かされています。

 卓球は、打球・返球を繰り返し持続的に体を動かすので体力の向上が期待できることはすぐにイメージできるでしょう。しかし、卓球を行うことで『脳』にはどんな働きがあるのでしょうか。

 卓球は対人スポーツであり相手の動作や打球に対して常に反応し続けています。この『反応』するということが非常に重要なポイントになります。打球が飛んでくるという情報が目から入り、脳で処理を行います。タイミングや距離感を計り、打球を打ち返すという動作や、体のバランスを保持することの指令を脳から送り出すことを繰り返し行うことで前頭葉や小脳、脳幹部といった部位を刺激し、血流を増加させます。そうすることで脳が次第に活性化され、認知症の予防や脳梗塞のリハビリテーションとなります。

 自転車運動やウォーキングは非常に有効な筋力や、持久力を向上させる運動ですが、球技にはこのような『脳の活性化』という付加価値がついてきます。

 誰しも加齢に伴い体力や脳の機能は低下していきます。しかし、卓球というスポーツを通じて体力の向上や脳の働きを維持・向上することは可能です。いつまでも若々しく健康を維持するために、また新たな楽しみをみつけるために一度卓球にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

卓球を行う際の注意点
●ストレッチングをしっかりと!
急な動作を行うため筋肉や関節を痛めないために必要です。特に手首や、足首を入念に行いましょう。
●ボール拾いはゆっくりと!
呼吸や脈拍を整える大切な時間です。上体だけ曲げると腰痛の原因になるため、可能な限り両膝を曲げて拾いましょう。ボール拾いも足腰を鍛える運動になります。
●時々休憩を!
スポーツは楽しく、熱中し過ぎてしまうことがあります。時々、水分を補給し休むことも大切です。

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