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健康のために

ワンポイントフィットネス

※武田病院グループが発行する「たけだ通信」記事からの転載です。医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点のものであり、現在は変わっている可能性があります。

医仁会 武田総合病院 西館 疾病予防センター 心理士 角 さやか

適度なストレスを感じていますか?

医仁会 武田総合病院 西館 疾病予防センター 心理士 角 さやか

平成16年度における自殺者数が3万2千人を越えたことが発表されました。ストレスの多い現代社会においては、こころの問題や人間関係などの原因により、心身の健康を害したり、不適応状態に陥ったりする人が多くなり、深刻な問題となってきています。

ストレスと聞くと、いろいろな苦しみや悲しみ、プレッシャーなどマイナスの状態をすぐ連想しがちですが、実はストレスには2種類のものがあります。1つは「快ストレス(eustress)」であり、もう1つは「不快ストレス(distress)」です。普通「快ストレス」は身体にとって受け入れられるストレス、あるいは、健康にとって有益なストレスのことですが、それが強くなり過ぎると、有害なストレスになります。

たとえば、昇進や昇格、子供の進学や就職などは、その人や家族の方にとって、非常に嬉しかったり、張り合いになったりするできごとです。一方で、そのできごとの裏側には、責任の増加や生活変化などのプレッシャーが潜んでいます。しかし、歓迎すべき変化なので、必要以上に頑張ってしまい、その結果、有害なストレスとなってしまうことがあるのです。

それでは、ストレスが全くない状態が一番良いかというと、そうではありません。ストレスのない状態というのは、実は刺激に対する反応が全くない「死んだ状態」ともとらえることができます。わたしたちは、「適度なストレス」があるからこそ、適応能力が生まれてきているのです。ストレスという概念を提唱したハンス・セリエ博士は「ストレスは人生のスパイスである」と言っています。コショウや唐辛子は適度にかけると食材のおいしさを増してくれますが、かけすぎたら食べられたものではありません。ですから、ストレス解消を考えるときには、過剰になったストレスの量を抑え、適切なストレスの量を利用して生きていくことが、とても大切になってくるのです。

こころが疲れた、心配事がある、というような過剰なストレスを感じているとき、あなたは誰に相談しますか?友人や家族に相談することはとても良い方法ですが、専門の心理士に相談する方法もあります。心理士は客観的な立場に立って、あなたの悩みをいっしょに考え、過剰なストレスを解消していくお手伝いをいたします。お気軽にご相談ください。


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