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健康のために

ワンポイントフィットネス

※武田病院グループが発行する「たけだ通信」記事からの転載です。医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点のものであり、現在は変わっている可能性があります。


調整力を維持しよう


色々な動作にチャレンジを

「調整力」とは、自分のからだを思い通りに動かす能力で、平衡性(体をバランスよく保持する能力)・敏捷性(体を素早く動かす能力)・巧緻性(からだを巧みに動かす能力)の3項目から成り立っています。これらが総合的に備わっていることが大切です。

10m障害物歩行の様子

最近、とっさに手や足が出ない、思わずバランスを崩しそうになる、そんな経験はありませんか。もしあったなら、調整力が衰えてきているといえます。
自分のからだを思い通りに動かすとはどういうことなのでしょうか。人間は考えながら動くとき、まず眼や耳ら入った情報が中枢で処理されて、どのように動けばいいのかという命令が筋肉に伝えられ、はじめて動作となって現れます。一見容易にみえる動作においても、常に強さ、方向、速さ、タイミング、持続時間などが的確に作動するよう処理されているのです。
このようなことを何度か繰り返すうちに、その動作がプログラムとして記憶され、あまり考えなくても思い通りに動けるようになるのです。
ただし、そのプログラムは、長い間使われないと処分されてしまいます。日常生活を送る中で、とっさの動作、変わった姿勢や動作を強いられた時に、調整力が衰えていると自分のからだを上手にコントロールすることが難しくなります。つまり事故や怪我につながりやすくなるのです。
調整力は男女とも、20歳を過ぎると衰えてくると言われています。

10m障害物歩行結果

では、調整力を維持するにはどうすればよいのでしょうか。それには、日頃からいろいろな動作にチャレンジすることが有効です。いろいろな動作にチャレンジすること=いろいろなプログラムを作ること(動作が記憶され、あまり考えなくても思い通りに動けるようになる)が調整力を養うことにつながるのです。先日、心疾患の患者さんに対し体力測定を実施しました。
その中の項目の一つに10m障害物歩行を取り入れました。(写真)これは、2mごとに6個の障害物(高さ20cm、幅1m、奥行き10cm)を置き、1個目の障害物から10m地点の6個目の障害物まで、正確に乗り越えながら歩く、という測定です。

高齢者の歩行で生じがちなつまづきなどに関する動作を見るもので、調整力の中の巧緻性にあたります。

平衡性・敏捷性・巧緻性のチェック

参加患者さんのほとんどが、優れている、という結果でした。 (図1)心臓リハビリでは、卓球、ソフトテニス、バドミントン、ビーチボールバレーといったスポーツを取り入れています。
これらはいずれも対人的なゲームで、相手の出方に対応する、素早く正確な動作が求められます。
患者さんの多くは、リハビリに参加することで、知らぬまにいろいろな動作にチャレンジしているといえます。
わざわざスポーツにまで時間を割いている暇はない。 そういう方もいらっしゃると思います。

図2に、平衡性・敏捷性・巧緻性が現在どの程度のレベルにあるかを評価できるような運動を紹介します。
ここに紹介するものはあくまでもほんの一例です。
もっとたくさんの動作にチャレンジし、調整力を維持し高めていってみて下さい。



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