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アスニー講座 からだを知ろう

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点のものであり、現在は変わっている可能性があります。

医仁会武田総合病院 薬局長 馬瀬 久宜

薬の常識分かりやすく解説します

医仁会武田総合病院 薬局長 馬瀬 久宜


医薬品について

医薬品とは、病気の予防や治療をするために、名称、成分、分量、用法用量、効能効果、副作用について、品質・有効性および安全性に関する調査を行い、厚生労働大臣や、都道府県知事が認めたものを言います。

医薬品は大きく分けると3種類あります。飲み薬である内服薬、点滴や注射を行う注射薬、坐薬、トローチ、うがい薬、吸入薬、湿布薬などの外用薬の3つです。注射薬にはいろいろな種類があり、静脈に注射するもの、皮下に注射するもの、筋肉に注射するものがあります。ほとんどのものは静脈に使いますが、糖尿病の人が使用するインスリンやインフルエンザのワクチンなどは皮下注射です。また、熱さまし薬など急激に熱を冷ましたいときなどは筋肉注射をすることがあります。

薬の常識Q&A

「食間」服用って食事をしながら薬を飲むことですか?

「食間」とは「食事と食事の間」という意味で「食後2時間」とか「空腹時」と表現されることもあります。食間に服用する薬は、直接、胃粘膜に作用して効果を出したい薬や、食事の影響を受けやすい薬があります。

処方箋でもらう薬と、自分で薬局で買う薬とでは何が違いますか?

薬の成分や内容量などが違います。
一般的に処方箋でもらう薬のほうが有効成分が多めに含まれています。薬によっては同じ成分のものが買える場合もあります。

カプセルが苦手なのですが、開けて中身だけ飲んでもいいですか?

カプセルに特殊な加工が施してある薬もありますので、基本的にはお勧めできません。
開けてよい薬もありますが、極端に苦かったり、カプセルを外すときに中身が飛び散ったりするので、基本的にはお勧めできません。

抗生物質を飲むと下痢することがあります。

抗生物質は体内の悪い菌をやっつけますが、時として、善玉の腸内細菌にいたずらをしてしまうからです。下痢がひどい場合は、整腸剤を一緒に飲むなどの対応が必要です。

軟膏とクリーム、使い分けは?

同じ成分なのに、「○○軟膏」「○○クリーム」と2種類ある場合に、どちらがいいのか迷いますよね。軟膏とクリームの効果に違いはありません。軟膏は多少べたつきますが、刺激が少ないです。クリームは塗った後、さらりとした感じですが、白い色が消えるまで皮膚にすり込む必要があります。

すり傷にステロイド薬を塗っていいの?

ステロイド薬には、炎症を抑える効果がありますが、傷口に塗ると傷の修復が遅れたり、細菌感染を引き起こしやすくなる可能性があります。

インフルエンザの予防接種はしたほうがいいのですか?

お子様や高齢の方などは、免疫力が低下している可能性がありますので、特にお勧めします。その他の方でもしておいたほうがいいと思います。

糖尿病で服薬が必要と言われました。飲んでいるときの注意点は?

低血糖を引き起こすことがあるので、注意が必要です。
最近では、非常によく効く血糖降下剤も出てきていますので、効果が出すぎると低血糖の危険性が高まります。普段からブドウ糖、ジュースなどを携帯しましょう。

ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品とは、最初に開発された先発医薬品と同一の有効成分を同一量含む同一剤形の製剤で用法用量も等しい医薬品です。厳密にいうと、ほとんど同じであるといえます。ジェネリック医薬品は先発医薬品のノウハウを利用して開発生産しているため、国に承認を受ける審査も簡素化されているため製造コストが少なくすみます。ですが、全てのジェネリック医薬品がそうとは限りません。先発医薬品は開発から発売までこぎつけるのに数百億円かかるのに比べて、後発医薬品は数千万円で済みます。このように、開発費が先発に比べて安いので患者さんの医療費や医療機関の薬剤コストを低減できるというメリットがあります。

ジェネリック医薬品は全ての薬に存在しているわけではありません。先発医薬品の特許期間満了後(20年+α)に承認される医薬品なので、早くても先発医薬品が出て15年~20年ぐらい経たないとジェネリック医薬品は世に出ることができません。ジェネリック医薬品は先発のノウハウを使っているため、きちんと国が品質を補償しなくてはなりません。ですので、厳重な生物学的同等性試験や臨床試験などを行い、きちんとした試験を行っています。

薬の相互作用

血流をよくするワーファリンという薬は医療機関でしかもらえません。

この薬には血栓塞栓症の治療効果があるのですが、いろいろな食べ物との食べあわせに気をつけないといけません。緑黄色野菜や海藻類はビタミンKが含まれていますので、一時的に大量摂取しないで下さい。一般的な摂取量では気にする必要はありません。一緒に飲んでしまうと、薬の効き目が弱くなってしまいます。特に気をつけていただきたいのは、納豆、クロレラ、青汁、ビタミンKを含む健康食品全般です。これら4つを避け、それ以外のものは、バランスのよい食生活を送るほうが重要ですから、それを最優先で考えていただければと思います。


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