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高齢者に身近な眼疾患
医仁会武田総合病院 糖尿病センター 内藤 玲
糖尿病について
糖尿病には、I型糖尿病、II型糖尿病、他の病気やステロイド薬などの薬剤によって発症する糖尿病や、妊娠中に発症する糖尿病があります。よく耳にされる「糖尿病」とはII型糖尿病のことで、糖尿病患者の約90%ぐらいを占めています。
I型糖尿病は、インスリン分泌を行うすい臓のベータ細胞の破壊が進展して、発症します。通常は絶対的なインスリン欠乏に至るので、インスリン注射をしなければ生命に危険が及びます。
II型糖尿病は、インスリンが十分に分泌できない、または十分に作用しない(インスリン抵抗性)ことで発症します。その原因として、遺伝や年齢、肥満、塩分過多、運動不足、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣が考えられます。家族歴のある人はリスクが高く、早くからの予防が必要です。発症年齢は40歳以上に多く見られます。
- 空腹時血糖値126mg/dl以上、
- 経口ブドウ糖負荷試験2時間値200mg/dl以上、
- 随時血糖値200mg/dl以上、
のいずれか確認されると「糖尿病型」と診断されます。
他にも、口渇や体重減少など、糖尿病の典型的な症状がある場合や、過去2カ月の平均血糖値を表わすヘモグロビンA1cが6.5%以上の場合は、1回の検査でも糖尿病と診断されます。
食事療法、運動療法、薬物療法の3つが大切
過食によるエネルギー過多を治して血糖をコントロールするためには食事療法を行います。規則正しい食事を七~八分目ゆっくりよくかんで食べることがポイントです。また、食物繊維をたくさんとり、塩分の取りすぎに注意しましょう。肉類、乳製品などに多く含まれる飽和脂肪酸は、取りすぎると動脈硬化を促進するといわれています。植物油や魚に含まれる不飽和脂肪酸は動脈硬化を予防しますので、脂肪を摂取する場合も種類に気をつけてください。
運動療法は有酸素運動が適しており、エアロビクスやウォーキングなどがいいでしょう。脂肪がエネルギーとして使われるのが15分~20分経ってからと言われていますので、1回15分ぐらい続けられるようにしましょう。最近は、細切れの運動でも十分効果がありますから、一日おきには必ず続けるようにしましょう。
薬物療法は、内服薬とインスリン治療が主です。中でもインスリン治療は一番確実に血糖を下げるので、高血糖などの悪影響を減らすなど高い効果が得られます。薬物治療での一番の副作用は低血糖です。低血糖が起きてもすぐにブドウ糖を取るなど、きちんとした対処法を覚えれば怖くありません。
糖尿病の合併症を防ぐには
慢性合併症には、三大合併症(細小血管症)と大血管障害があります。
三大合併症とは、網膜症、腎症、神経障害で、小さい血管に異常が生じる病気です。大血管症は、大きな血管に関係する病気で、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症、足壊疽があります。網膜症の場合は眼科を受診していただき、腎症は尿値アルブミンや尿たんぱくなどをチェックします。他にも血液検査でクレアチニン値を見ます。糖尿病の足病変の場合は、主治医の先生に足に傷がないか、足つめが変形していないか、水虫になっていないか等を見てもらいましょう。また、足の裏にできた、たこなども自分で処理せずに先生に相談して下さい。心臓の検査は、心電図、心臓エコーなどがあります。また、動脈硬化の程度を見る検査には頚動脈エコーや、下肢血圧脈派検査があります。血糖コントロールが悪い状態が長く続くと、目や腎臓、神経に障害が出てしまうため、日常生活にも悪影響を及ぼします。ですから、早朝血糖コントロールをすることが大事です。







