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医仁会武田総合病院 泌尿器科部長 山田 仁

オシッコの悩みを解決する治療について

医仁会武田総合病院 泌尿器科部長 山田 仁


オシッコは体のバロメーター

オシッコ(尿)は、体の中に貯まった不要なものをろ過して取り出したものをいいます。正常な尿は、黄色から淡黄色で、夏場の暑い時期だと褐色になることがあります。多くは透明ですが、ときどき混濁した液体のときもあります。尿の白濁は、白血球などが混じっていたりして異常な場合もありますが、多くは、尿の中の老廃物である「リン酸」という化合物が、溶けきれずに結晶となって尿に混ざって白濁しているので心配ありません。

尿は、一日平均1リットルから1.5リットルぐらい作られます。夏場は、汗が一日2、3リットル出ますから、水分不足になり、脳梗塞の危険や腎臓に負担がかかるなどが出てきますから、水分は取るようにしてください。一つの目安としては、尿の色が薄い黄色だったら合格です。褐色調は、水分が足りていない証拠ですから、排尿時に色を確かめて水分量を調節するようにしてください。

前立腺肥大症

50歳以上の男性で排尿障害の原因となる疾患は、前立腺肥大症が最も多く、三人に一人がこの前立腺肥大症だと言われます。70歳以上になると、二人に一人という割合で症状が認められます。前立腺は、男性のみにある臓器で、膀胱の真下にあり、尿道を包むような形をしています。成人男性で20g前後の大きさで、内腺の腺腫増大により肥大し、尿が出にくくなるのが前立腺肥大症です。

症状は、頻尿や残尿感を感じる、尿の勢いが弱い、尿が途中で途切れる、下腹部に違和感があるなどが見られます。前立腺肥大には、第1期から第3期までの症状があり、症状が進むと、排尿したくても全く出なくなったり、腎不全を起こすこともあります。

比較的症状の軽い方は、命に関わるわけではないので、経過観察をしながら、尿道を弛緩する薬や前立腺を小さくする薬、あるいは漢方薬(八味地黄丸)などを使って治療を行います。薬では不十分な方は、内視鏡手術や、外科的手術などで治療をします。

気をつけなくてはならないこと

アルコールや刺激物をたくさん取りすぎると、一時的に前立腺が腫れることがあります。例えば、夜ビールを飲みすぎてオシッコに行っても出ず、おなかが痛くなって病院に駆け込むといったケースもありますので、過剰摂取は避けましょう。他にも下半身を冷やさないよう心がけて、オシッコをあまり辛抱しないようにしましょう。コレステロールやたんぱく質、カロリーを控えめにし、適度な水分補給、そして適度な運動と太りすぎに注意することも大切です。風邪薬や精神安定剤を服用する場合は、副作用でオシッコが出なくなる可能性があるので、十分注意していただきたいと思います。


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