
十条リハビリテーション病院
リハビリテーション科部長
寺田 央 |
回復期リハビリテーション病棟にはどの様な患者様が入院されておられますか?
(1)脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)、脊髄損傷疾患、などの発症または手術後2ケ月以内の患者様。
(2)大腿骨、骨盤、股関節、膝関節などの骨折または手術後2ケ月以内の患者様。
(3)外科手術後、肺炎などの治療安静により生じた運動機能低下(廃用症候群)を認められる患者様で手術または発症後2ケ月以内の方。
(4)大腿骨、骨盤、脊椎、股関節、膝関節などの神経・靭帯・筋損傷後1ケ月以内の患者様。
尚、当院の回復期リハビリテーション病棟にご入院されておられる患者様の、疾患別割合は脳血管疾患系の患者様が約61%、骨折の術後の患者様が約32%、廃用症候群の患者様が約6%となっております。
基本的には、上記(1)〜(4)に該当される患者様が入院対象となりますが、上記以外の疾病でも対象になる事が有りますのでお気軽にお問い合わせください。
どの様な内容のリハビリテーションが施行されるのですか?
当院の回復期リハビリテーション病棟では、平成17年8月21日より訓練を週5日から週7日に変更しております。病棟に専従(回復期リハビリテーション病棟の患者様だけを担当する)のセラピストを配置しております。そのため同じセラピストが基本的に週5日同じ患者様を担当することができます。それによってセラピストが患者様の状態を以前にも増して把握し易くなりました。病棟との関係を密にすることによって、患者様が獲得された動作能力を病棟生活の中に反映させることが可能となりました。
このようなことが早い時期に在宅生活に戻ることを可能とし、今後の日常生活にも結びついていくと考えております。また、土・日・祝日の訓練を通して、お見舞いなどで来院されたご家族の方々に訓練の見学や参加をしていただくことにより、患者様の現在の状態を把握していただき易くなりました。その結果、退院後の生活に向けたご家族の不安などを軽減することが出来、退院後の生活に向けた方向性を理解して頂き易くなったと考えております。
回復期リハビリテーション病棟での目的はどの様なものですか?
患者様ご自身が、ご自宅で日常生活動作(歩行、食事、排泄、整容、入浴など)が安全に出来る能力を獲得して頂くことが最大の目的になります。その為には患者様の動作能力の向上とともに生活環境の設定(手すり設置などの改修)や、介護サービス(訪問看護、デイサービスなど)の設定が必要となることがあります。
リハビリテーションとは?
 「リハビリテーション」という言葉には広い意味があります。rehabilitation はre(再び、戻す)とhabils(適した、ふさわしい)という言葉から成立しています。単なる機能回復だけではなく、薬やアルコール中毒の人々の社会復帰や犯罪者の復権を意味することもあります。回復期病棟では「自分らしく、人間らしく生活する権利」を回復するために行われるすべての活動がリハビリテーションとなります。 |