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ワンポイントフィットネス

フェイス 運動を継続するポイント
医仁会武田総合病院西館
疾病予防センター 健康運動指導士
科長 今井 優
大塚 潤子

 疾病予防センターは、生活習慣病の1次・2次予防、心疾患リハビリテーションの維持期運動療法、健康維持増進の運動を目的に、2000年4月から医仁会武田総合病院北側林ビル3階の50平米の一室で運動指導を開始しました。2002年4月からは、医仁会武田総合病院西館5階に場所を移し、運動指導を行っています。利用者は、2000年4月から現在までに670名余りの方が参加しています。利用者の特徴は、現在医療機関を受診されている方、健康診断で生活習慣病を指摘された方、小学生から高齢者の方まで幅広い健康状態・年齢層の方が対象となっています。

 運動効果を出すには、運動を継続する必要があります。しかし運動を志してもなかなか継続できないことが多いようです。疾病予防センターでは、運動を継続してもらうためにプログラムを工夫しています。
 疾病予防センターでは、自転車エルゴメーターやトレッドミル運動器、座位での上肢下肢ステップ運動器、ゲーム感覚でできるビジュアルステップ運動器(ダンスダンスレボルーション)、ウエイトトレーニング器など運動器具を揃えています。また、卓球やミニテニス(スポンジボールを使用したもの)、ビーチボールバレーといった軽スポーツを運動種目に取り入れています。さらに、個人・集団プログラムがあり、集団プログラムでは、個人プログラムより準備運動の時間が長く、有酸素運動にスポーツプログラムを導入し、90分間のプログラムを実施しています。
 運動強度の設定は、医療機関での運動負荷検査が必要です。その負荷検査を参考に運動時の心拍数を設定し、運動時の自覚的症状が「楽である」から「ややきつい」の感覚を参考に強度を修正しています。運動負荷検査を実施していない方は、日常生活の活動量を参考に強度を設定しています。また、希望者には、運動中の呼気ガス分析を行い、有酸素運動のレベルを測定しています。

 健康運動指導士の大塚は、疾病予防センター利用者68名、平均年齢64歳の運動処方の意識を次のような結果にまとめています。
(1)運動種目の好感度は、卓球が高く、次に自転車エルゴメーター、トレッドミル運動が続いていました。日頃実施していない運動への興味は低くなっていました。
(2)運動時間は、1種目の実施時間が20分を適度と感じ、次は15分でした。
(3)運動強度に関する満足度は、「楽であるがこのままでよい」や「少し、しんどいがこのままでよい」が多く、現在の処方に満足していました。
(4)運動効果に関する満足度は、体重・体脂肪率・血液生化学検査値・運動負荷検査結果などの項目が高くなっていました。
(5)また、運動の評価を、検査結果を踏まえ説明してくれる点が良いと感じていました。

 楽しみながら運動するには、運動プログラムが満足できるものかどうかを判断しなければいけません。施設を利用する場合には、運動する目的を立て、施設の状態やプログラムの内容、スタッフの質、運動の質などに関する情報を調べ、満足できるものかどうかを考えてから利用することが必要です。また、ご自宅で運動をする場合でも、内容をしっかり吟味してから行うようにすると、運動を継続していけるのではないでしょうか。

Q & A

運動はどのくらいの時間行うのですか?
運動の実施時間は、運動の目的によって変わってきます。健康維持増進においては、1週間で180分実施することが勧められています。しかし、1回でこの時間運動を実施してしまうと、運動の経験がない方は、身体に疲労がたまります。まずは、1日10分〜15分の運動時間で疲れが出ないかどうかを確認し、少しずつ1日30分まで運動時間を増やして行きます。運動の効果は、4日程休むと失われると言われています。1週間に少なくても2回は実施することをお勧めします。毎日実施するのであれば、1日25分から30分実施すれば有効です。1週間に3回であれば1回60分、1週間に2回であれば1回90分程度となるわけです。運動の目的により、毎日するのがいいか、間を空けるのがいいかが変わってきます。脂肪量を減らす為の運動であれば毎日行う事も必要となってきます。

健康の為にはどのくらいの強さの運動がいいのでしょうか?
健康状態の良し悪しで変わってきます。私たちが除々に強い運動をしていくと、運動筋の酸素の必要量に応じて呼吸が早くなり、換気量が増え、多くの酸素を身体に取り込みます。しかし、運動強度がある水準以上に達すると、それ以上の強い運動にもかかわらず酸素の摂取量が増えていかなくなります。この時の酸素摂取量を最大酸素摂取量といいます。健康を維持する運動は、最大酸素摂取量の40%以上の運動が必要とされています。また、70%・80%以上の運動では、体内に疲労物質が蓄積し、長時間の運動ができなくなります。一方、体力がない方や健康状態が悪い方、高齢者の方は、酸素摂取量が40%以下の運動でも効果があります。

運動施設に行かないと運動効果は出ないのですか?
決してそんなことはありません。日常生活の中での活動でも十分運動効果が期待できます。散歩・ウォーキング・犬の散歩・サイクリング・ラジオやテレビ体操など自宅でできる運動も沢山あります。買い物に行く方法を、自動車から自転車や歩行に変えることも良い方法です。旅行先では、電車やバス・タクシーを使わず、歩いたり自転車に乗ったりして、風景を楽しむことも効果的です。


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