| 2007年団塊の世代の定年退職が始まります。そこでさまざまな現象が出てまいります。
2007年問題の本来の意味である団塊の世代の引退は支え手の減少と受給者の増大であります。本来、厚生年金、サラリーマン年金は、サラリーマン本人が現役時代に得た報酬を基に老後うけられる年金額が決定される仕組みになって居ります。7月からは年金制度の変更があり、離婚分割制度の導入が行われることになって居ります。これで離婚が増えるのではないかと云われて居ります。
現役世代から引退による支え手の減少分は、年金額の改定率から控除する仕組みとか、負担力のある受給者の給付を減額する仕組み、更には年金の支給停止を自発的に申し出る仕組みなど活力に満ちあふれた高令者像を描いて居りますようで御座居ます。
確かに定年後も若い人に負けない元気な新老人が沢山いらっしゃいます。そこで高令者が心身共にお元気で若者と同じように働き生活を楽しめるようにする抗加令医療と云うものが考えられて居ります。若いうちから老化と云う観点から何が個々の人の弱点になっているかをよく検査し、それに対応する予防医療をすすめる方向づけが考えられてまいりました。医療費のさく減を視野に入れた考え方かと思われます。先ず生活習慣の改善が第一です。又、必要なサプリメントの摂取や、ストレスへの対応等が考えられます。私共のグループでは、いちはやく東山武田病院内に生活習慣病センターを立ちあげ予防にとり組んで居ります。中にはホルモンや免疫が一定以上に低下して居られる場合、積極的に補充強化療法を考える場合も御座居ます。
今や世間では高令化と少子化の両方が一番問題になって居ります。少子化問題では、女性の高学歴化にともなう社会進出で結婚をしない女性や、結婚しても子供をつくらない女性が夛くなって来て居ります。既に我国の人口はマイナスに転じて来て居ります。少子化対策がかかげられて居りますが、今一歩と云ったところでしょう。
保育施設の充実を測り、子供は社会の手で育成されるようにしなければ解決は望めないと思います。核家族時代、はやくから集団生活をさせることは人間関係をきづく上に大切なことで御座居ます。数少ない子供を大切に育てて行かなければなりません。1人っ子、2人っ子時代、母親との関係だけで育てた子供は将来、可もなく不可もない人生を送るようになってしまいます。女性に対しては子供を産み育てる義務があると云う自覚を持たせるような社会でなければなりません。大臣が女性に対して、あのような問題発言が出て来るようでは、男性教育から入らねばなりません。男女共同参画と云われて居りますが家庭での男性の認識不足から女性はますます夛忙をきわめる結果となって居ります。
不妊者の増加があげられますが、これには環境汚染も一つの原因かとも云われて居ります。ストレスを感じない人は長生きすると云われて居りますが、全くストレスが無いと云うのも問題です。人間は適度のストレスがあり、それを乗り越えて行くオイストレスも大切です。脳に一番よいのは常に新しいことを始めることによって脳の活性化をはかりそれによって脳の老化が抑えられ、最近では脳細胞が新生すると云うように考えられるまでになりました。以前は脳細胞は死滅したら再生しないと云われてまいりましたが、変ってまいりました。
限りある命だからこそ、ただ生かされて居るだけでは人間とは云えません。生きている間は幸福を求めて精一杯生き、よろこびも悲しみも受け止めてまいりましょう。動物の中で人間のみが生殖期を過ぎても元気で生きて居ります。これにはどう云う意味が含まれているのでしょうか。
人生100年時代定年後も、きたえて来た技を生かして若者と共に働くことによって老化を防ぎ活力ある人生を過ごして行くことが出来るのです。暗い余生をプログラムしないで、明るい人生を過ごして行きたいもので御座居ます。
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