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Essay
緑の風 〜新入職員を迎えて〜

武田病院グループ 副理事長
康生会武田病院 理事長・名誉院長
社会福祉法人 青谷福祉会 理事長

武田 道子

 

花冷え、なたね梅雨となかなかうららかな日射しがみられない今年の春ですが 春 と云う字を見れば心は春になります。文字には不思議な魔力が秘められて居ります。吹き抜ける風の中、桜と桃が同時に咲き、菜の花、れんぎょう、山吹と黄色い色がよく似合う季節になりました。木々は力強く芽吹き、風は目に見えませんが、木々に吹けば緑の風となり、花に吹けば花の風となります。私達は、この力強い木々の芽にパワーをいただけるような気がいたします。

今年も武田病院グループでは、沢山の新入職員を迎えることが出来ました。1ヶ月近く経ち、少し職場に慣れて来られた頃かと存じます。今、真のリーダーの力量が問われるところです。一人のビックリーダーが居られても、職員は育てられません。多くの中堅リーダーが必要です。リーダーには魅力がなければなりません。人をひきつける魅力、器量の美しさは、その人が持つ教養の深さにより変わるものなのです。
人に教えられて身につくものではありません。みなさんは自分自身で、どのように磨くかを常に心がけなければなりません。このスタートの時期にあたり今、一度考えて人生設計をたてて下さい。

人を評価するのは、とてもむつかしいものです。いい人と云うのは、 いぶし銀 のようにじりじりと輝いて来る人、飽きない人なのです。会う度に新しい発見があるような人になりたいもので御座居ます。人の評価では評価なしが最も恐しいものだと云われて居ります。そして、その人の有する愛の質と量によるとも云われて居ります。瞬間瞬間のベストの積み重ねが自分の全人生を創り上げて行くものです。自分の生命を精一杯生き抜いている人にはマイナスのイメージはありません。自分の人生設計において決して暗いシナリオを書かないように心して努めましょう。

人は未来に何が待ちうけているかと期待して居りますと同時に不安も御座います。不安をかき消し、期待のみに心を集中すれば、期待どおりのものを、ひきつけるものであると云われて居ります。
いろいろなことに前向きにとり組んで行けば、脳はそれに反応して、すばらしい脳に発達し、やがて才能に迄育って行く筈です。
脳の発達は生涯にわたって可能であります。その能力は記憶力、学習力、創造力、判断予知力と、すばらしい成果を得られることでしょう。すばらしい人生に乾杯!と云える日々を迎えられることを祈って居ります。

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