ヘッダイメージ
Topへ | 経営理念/基本方針 | 理事長あいさつ | 環境保全活動 | 武田病院グループ沿革 | 関連サイトへのリンク | グループ施設一覧 |
  HOME  >> からだを知ろう  >> アスニー山科講座

アスニー山科講座

アスニー山科(JR山科駅前)では、武田病院グループスタッフによる講座を開催しています。 このページでは、開催された講座内容を掲載しておりますのでご利用ください。

アスニー山科2007年11月28日(水) 顔写真
武田総合病院 消化器センター所長 竹村 俊樹
「増えています!大腸がん」

▽わが国で増え続ける大腸がん

1981年以降今日に至るまで、がんはわが国の死亡原因の第1位で、全死亡者数の3分の1を占めています。その中でも大腸がんは増え続けており、2005年の大腸がんによる死亡者数は4万1千人を超えました。臓器別にみると、女性では胃がんを抜いて第1位、男性では肺がん、胃がん、肝臓がんに次ぐ第4位です。食生活などに代表される生活習慣の急速な欧米化と人口の高齢化が、大腸がんの増加の原因といわれています。

●大腸がんの三大症状……血便、便通異常(便秘・下痢)、腹痛
早期大腸がんでは症状に乏しく、進行大腸がんになってからこれらの症状が現れます。長い臓器である大腸では、がんが出来た部位により症状の現れ方が異なります。
肛門から遠い右側大腸(盲腸、上行結腸)や横行結腸では、大腸の幅が広い上に水分が吸収されていない液状便のため便通異常が起きにくく、血便にも気づきにくい、逆に症状が出た時にはがんが大きくなっている場合があります。左側大腸(下行結腸、S状結腸)では、下痢や便秘といった便通異常や血便、またがんによる超閉塞が起きたりします。直腸がんでは、頻回に便意を催したり残便感があったり、また鮮やかな色の血が便に付着するといった症状が出てきます。

▽大腸がんの検診

血液検査である腫瘍マーカー(CEA等)は、進行がんでしか上昇しないため早期がんの発見にはあまり役に立ちません。大腸がん検診には、便潜血反応(ヒトヘモグロビン免疫法)2日法と問診を組み合わせた方法が用いられています。便潜血反応が1回でも陽性であれば大腸内視鏡検査などの精密検査が必要です。大腸がんに罹るリスクは40歳以上から急に増加します。40歳以上で、便に血液が付く、便の色が変わった、便が細くなった、便通習慣が変わった、血縁者にがん患者さんがいる、大腸ポリープがあるといったことが当てはまる方は、一度検診を受けて下さい。がん検査で要精密検査の結果が出ても、95%の方は痔や良性ポリープといったがん以外の病気が原因です。怖がらずに精密検査を受けるようにしましょう。

●大腸ポリープと大腸がん
ポリープとは、大腸にできるイボのような隆起の総称です。その中で大腸がんと関連が深いのは“腺腫”という種類のポリープです。5mm以下の小さなうちはがん化しませんが、大きくなるにつれて顔つきが悪くなり(専門用語では“異型度が増す”といいます)、ついにがん化します。2cm以上の腺腫では半数近くががん化しています。


□大腸がんから身を守る

世界的な規模の疫学調査から、よく運動する人や野菜・果物をよく食べる人は、大腸がんに罹りにくく、反対に運動不足による肥満や肉類・アルコールなどの摂り過ぎは大腸がんのリスクを高めることが分かっています。生活習慣と関連が深いがんですので、生活習慣を改めることが大腸がんの予防につながります(一次予防)。また大腸がんは、早期に発見すれば比較的予後の良いがんのひとつです。大腸内視鏡検査では、将来がん化する可能性のある腺腫や一部のがん化したポリープを切除することができます。早期発見・早期治療(二次予防)が特に重要です。

このページのトップへ
BACK TO INDEX