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アスニー山科講座

アスニー山科(JR山科駅前)では、武田病院グループスタッフによる講座を開催しています。 このページでは、開催された講座内容を掲載しておりますのでご利用ください。

アスニー山科2007年10月24日(水) 顔写真
医仁会武田総合病院 皮膚科副部長 松井 美萠
「皮膚からめざすヘルシーライフ」

皮膚の状態は、年齢の影響や性差、全身状態、スキンタイプ、季節による変動で常に変化します。
▽老人性乾皮性、皮脂欠乏性皮膚炎

寒くなると、空気の乾燥により、皮膚がカサカサになりかゆみを訴えられます。すねやわき腹などに好発します。年齢による皮脂の減少なども原因の一つです。皮膚のバリアが減って皮膚の水分を保持できなくなり、わずかな刺激でも湿疹を生じやすくなります。最近は空調が整っている場所が多く、空気が乾燥している場合が多いため若い方でも発症します。治療には皮膚をしっとりさせる保湿剤を用います。湿疹の状態ならステロイド入りの外用剤や内服薬を併用します。日常生活では、入浴の温度(高温では脂気が取れすぎてしまいます)、室温、下着や靴下の材質、暖房方法にも注意しましょう。皮膚のかゆみは、肝臓や腎臓疾患、血液の疾患、糖尿病などの初期症状の場合もあります。ストレスなどでも生じますので、注意しましょう。

▽アトピー性皮膚炎

子供だけでなく、大人にも増えています。首や顔、両肘両膝(対照的)に症状が出て、紅み、かゆみ、そうは痘などを認めます。保湿因子の遺伝子に変異があることが明らかになっており、遺伝的なアレルギー体質と環境的な因子、その中でもアレルギー的な要因や、汗やストレス、ひっかくといった非アレルギー的な要因などが複雑にからまって悪化していきます。汗やダニだけを排除すれば改善するというものではないので、治療や生活改善が難しい病気です。治療は、かゆみの炎症には部位別に分けられたステロイド外用剤や抗アレルギー剤の内服などを併用します。

○皮膚の乾燥を防ぐ○
お風呂のお湯は40度程度とし、長湯はしない/ゴシゴシ洗わず、ナイロンのタオルでは洗わない/硫黄の入った入浴剤は避け、しっとりする作用のある入浴剤を使います/衣類はコットンを/成人では食事の制限はありませんが、アルコールや香辛料を控える/暖房や電気毛布などの使い方に注意しましょう

▽オイリースキン

脂肪を取りすぎる食生活などが影響し、脂漏性皮膚炎を引き起こします。カビやホルモンの影響もあります。ニキビ肌の方に合併していることが多いです。ビタミン剤の内服やステロイドの塗り薬などを使います。

■紫外線と皮膚
しみやしわなど、皮膚の老化をすすめる一番の原因となるのは紫外線です。UVAは皮膚の奥まで届きますので、深い部分(真皮)でしわができます。UVBは皮膚表面(表皮)の細胞の核に傷をつけ、これが何十年も重なっていくことでまれに皮膚癌を引き起こすこともあります。

▽水虫

水虫は白癬菌というカビの一種です。湿り気があってあたたかい、足の指の間や裏、爪の中に入って繁殖します。水虫は外用剤や内服薬で治療が可能です。

■※日常生活での注意点※
白癬の人が家族などにいる場合、水虫菌がばら撒かれている可能性がありますので、よく掃除をしましょう/自宅や職場では足の通気性をよくしましょう/足を乾燥させましょう/バスマットやトイレのスリッパ、爪きりなども清潔に/早く治療を開始しましょう/糖尿病の方は小さな傷から潰瘍に至る場合もあります(糖尿病性皮膚潰瘍、糖尿病性壊疽)ご家族、かかりつけの医師などと足を丁寧に観察しましょう。

▽老人と子供に多いやけど

お年寄りでは反射神経などの低下などもあり、熱湯をこぼし、油の扱いなどからやけどを負います。小さな子供は身の回りのものが熱いことを知りません。子供の皮膚は薄いので、コップ一杯のお湯でもやけどを負います。コーヒー、カップスープ、カップラーメンなどが原因で大やけどとなることが多々ありますので、周囲の大人が気をつけてあげて下さい。受傷したらすぐに流水で冷やしましょう。

※やけどの予防
お年寄りでは……調理時の衣服(燃えにくいものがよい)に気をつける。天プラ油などの扱いには注意が必要。
小さな子供のいる家庭では……ポットや炊飯器は子供の手の届くところに置かない。コーヒーやラーメンを作る時にも注意が必要。ファンヒーターなどにも直接触れないように注意する。

▽低温やけど

低温やけどは中程度のやけどでも長時間かけて深部に至る、治りにくいやけどです(やけどの深さ=温度×時間)。ホットカーペットの上やヒーターの前で寝てしまったり、カイロの貼りっぱなしにはしないようにしましょう。


◎健康的な皮膚を保つために◎

食生活/禁煙/日焼け防止/保湿/規則正しい生活/睡眠を心がけて生活

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