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アスニー山科講座

アスニー山科(JR山科駅前)では、武田病院グループスタッフによる講座を開催しています。 このページでは、開催された講座内容を掲載しておりますのでご利用ください。

アスニー山科2007年4月25日(水) 顔写真
武田総合病院 疾病予防センター主任 黒瀬 聖司
「生涯現役のための運動とは?」

▽生涯現役でいるために

日本人の平均寿命は、男性78.53歳、女性85.49歳で世界一です。(平成18年7月25日 厚生労働省発表)しかし、重要なのは自立した生活ができる期間「健康寿命」。健康寿命をまっとうし、生涯現役でいるには、「転ばない!」「病気にならない!」ことが大切です。

▽転倒を予防する

転倒する場所として最も多いのは屋内。自宅の廊下や寝室といった、日常生活の場で転倒してしまうことが多いのです。高齢になると、下肢筋力やバランス能力の低下などが転倒の原因となり、大腿骨頚部(太ももの付け根の骨)骨折をすることがあります。歩行の際はかかとから着地するようにすると、小さな段差でつまずくことも少なくなります。また肥満も転倒と関係していて、BMI(肥満指数)が25以上の方は転倒回数が多いという統計もあります。

▽肥満は万病のもと

メタボリックシンドロームは、生活習慣の乱れから肥満となり、高脂血症や糖尿病、高血圧を合併した状態で、最終的には心疾患や脳血管疾患になる危険性が高くなります。日本人のメタボリックシンドロームは940万人、予備軍は1050万人とも言われています。40歳以上の男性では2人に1人、40歳以上の女性では5人に1人の割合です。生活スタイルの変化が招いた現象であり、本来動くためにできている人間の体が、自然と動かす機会が減っていることが要因の一つです。

▽運動療法、運動プログラム

現在の日本人の平均歩数は、男性7575歩、女性6821歩です。生活習慣病予防のためには8000〜10000歩が必要と言われています。しかし運動がすべてではなく、買い物へ歩いていく、掃除をしっかりするなど、身体活動を増やすという気持ちも大切です。 
おすすめの運動プログラムは、
(1)歩行、サイクリングなど長く続けられる中等度(楽である〜ややきついと感じる)の強さの運動。激しい運動は血圧上昇が大きく逆効果。
(2)腰や膝にあまり負担がかからない運動。運動開始初期のオーバーワークは、二次障害としての整形外科的疾患に注意。
頻度は週3〜5回、時間は15分〜60分(短時間の運動を繰り返す細切れ運動も可)程度で調節します。
運動療法の魅力は、運動一つで様々な疾患に対して良い効果がでることです。あとは継続することが大切です。また運動前に健康チェックを行うようにしましょう。

※※運動する際の注意点※※
・肥満のある方は急激な運動を始めると膝や腰を痛めるので、最初は軽い運動から始める。
・ 高血圧の方は安静時血圧において、収縮期血圧が200mmHg、または拡張期血圧が115mmHgを超えている場合は禁忌。
・ 糖尿病の方は、血糖値が300mg/dl以上の場合は要注意。
・ 息をこらえると血圧が上がるので、力を入れるときは息を吐きながら行う。
・ 起床直後の運動。睡眠不足、内服忘れがある場合は控える。

■日常生活での取り組み
 万歩計をつけてみましょう。
 体重計に乗ってみましょう。
 用事を作り、外に出るようにしましょう。
 専門家に相談しましょう。

▽現代社会の大問題を克服

文明の利器の開発により、快適な生活を送ることができるようになりましたが、その反面、足りないのが運動(身体活動)です。日常生活に運動というスパイスをかけることでよりよい生活になると思います。自分の健康は自分で守りましょう。


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