ヘッダイメージ
Topへ | 経営理念/基本方針 | 理事長あいさつ | 環境保全活動 | 武田病院グループ沿革 | 関連サイトへのリンク | グループ施設一覧 |
  HOME  >> からだを知ろう  >> アスニー山科講座

アスニー山科講座

アスニー山科(JR山科駅前)では、武田病院グループスタッフによる講座を開催しています。 このページでは、開催された講座内容を掲載しておりますのでご利用ください。

アスニー山科 2006年2月22日(水) 顔写真
医仁会武田総合病院 呼吸器外科部長 
鈴村 雄治
「手術が必要な肺の病気について」

▽肺の病気

昨年、当科で行った手術で、多かった病気
 1.肺がん
 2.気胸

▼肺がん
〈検査〉
 症状がある、または、無症状だが健診で再検査が必要とされた方は詳しい検査へ
 ・気管支鏡
 ・レントゲン
  → 肺がんかどうかの確定診断には、腫瘍の細胞を採って調べる検査が必要
〈治療〉
 ・手術
 ・抗がん剤
 ・痛みをとる治療

○手術適応
 → 病気の進行度をみる
  手術によって完全に腫瘍が取り除けるかどうか。
 → 全身状態を考える
  全身麻酔に耐えられるか。肺機能、心機能、腎機能、肝機能も考慮

※近年の検査技術の発達により、無症状で肺がんが発見されるケースが増えている
   ↓↓↓
 ・微小肺がんの増加
 ・気管支鏡で診断できない
  → レントゲンでは見えなくても、CTの画像ではごく小さい腫瘍が確認できることがある。しかし、あまり小さいがんでは、細胞を直接検査する確定診断ができない場合も。

(1)手術療法
   腫瘍を完全に切除し、根治を目指す治療
    ↓
   肺葉切除術が標準術式だが、腫瘍のある場所によって切除する部分が異なる。
    右肺……上から順に、上葉、中葉、下葉に分かれる
    左肺……上から順に、上葉、下葉に分かれる
    これらの中から、腫瘍のある肺葉を切除するのが基本的療法
  ※手術の問題点※
  ・術後の肺機能の低下
  ・術後疼痛
   → これらの問題点も考慮するため、腫瘍があるからといってすぐに手術に取りかかるわけではない

▼気胸
肺の一部(弱い部分)が損傷し、肺から空気がもれる。
 → 肺が縮んでしまう。肺が実際の大きさよりも、小さくなっていることがレントゲン画像で確認できる。手術で治療する場合もある。
〈治療〉
 ・安静だけで治ることもある
 ・脱気(空気を一時的に抜く)
 ・持続吸引(空気を持続的に抜く)
  以上の3つで治らない場合は手術適応となる。

●気胸の手術適応
 ・絶対的適応
  内科的治療で改善しないもの
   ↓
  弱いところを治療……切除術、縫縮術
  (肺の切除が小さければ、呼吸機能に影響はない)

●手術の方法
 ・胸腔鏡下手術……小さな傷だけで、カメラを入れて手術
 ・通常開胸手術……大きな皮膚切開が必要

  【91歳・右自然気胸手術の例】
   空気を出そうとするが、あまりに空気のもれる量が多かったため、肺が広がらず。
    ↓
   手術をし、10日ほどで退院

▼縦隔腫瘍
 縦隔とは……?
  肺ではなく、左右の肺の間のスペース。胸の中央にあたる。この部分に腫瘍ができる病気



▼その他の疾患
 ・気管腫瘍……気管支の中に腫瘍ができる
 ・気道狭窄……気道が狭まってくるため、呼吸が苦しくなる。(がんが気道のそばに再発し、それが気道を圧迫していた例も)
 ・膿胸……肺に水がたまり、それが膿んでしまう。手術などで掃除すればきれいになる

●胸腔鏡検査
 診断のために用いることもある

●良性腫瘍
 ・過誤腫……転移しないもの。調べて悪性だった場合は切除する
 ・結核腫……結核菌が限局されたもの。咳やたんなどに結核菌は検出されない

このページのトップへ

BACK TO INDEX