インフルエンザについて
●インフルエンザの特徴
・通常の「かぜ」はのどや鼻に症状が現れるのに対し、インフルエンザは38〜40度の高熱が急に出るのが特徴。
・倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状も強く、これらの激しい症状は通常5日間ほど続く。
・気管支炎や肺炎と併発しやすく、脳症や心不全を起こすこともある。
・突如として、強烈な流行が発生する。
●インフルエンザの感染様式
・かぜ……手から手へ、接触感染 → 予防には手洗いが効果的
・インフルエンザ……患者のせきやくしゃみで吐き出される微粒子で感染 → 飛沫感染 → うがいが一番の予防法
●インフルエンザとかぜ(普通感冒)の違い
インフルエンザは普通のかぜ(普通感冒)と異なり、ウイルスの種類が異なり、高熱が出るだけでなく、場合によっては重症化し、合併症を引き起こすことのある感染症
↓↓
インフルエンザ対策のためには、インフルエンザとかぜの違いを正しく認識することが大切(表を参考)!!
●インフルエンザの流行
・インフルエンザは、A型、B型、C型の3つに大きく分けられ、毎年流行を繰り返すごとに少しずつ変異すると考えられている。特にA型は、新型が出現して世界的な大流行を引き起こすことがある。
・日本では、インフルエンザが12月〜3月に流行する。
・日本におけるインフルエンザの流行拡大は、小学校で始まるとされている。
・高齢者の罹患率は低いが、反対に死亡率が高く、「老人の最後の生命のともしびを消す疾患」とも言われる。
●ハイリスク群のインフルエンザ
インフルエンザに感染すると、重症化や合併症を引き起こす可能性が高いグループ
・65歳以上の高齢者
・妊娠28週以降の妊婦
・慢性肺疾患(肺気腫、気管支喘息、肺線維症、肺結核など)
・心疾患
・腎疾患(慢性腎不全、血液透析患者、腎臓移植者など)
・代謝異常(糖尿病など)
・免疫不全状態の患者
※ハイリスク郡に当てはまる方は、日頃から予防を心がけ、重症化を防ぐためにも医師と相談の上、ワクチンを接種することが望ましい。また、ご家族や周囲の方も予防を心がけることが大切。
●インフルエンザが引き起こす合併症
・インフルエンザ脳症
幼児を中心として、毎年約100〜500人が発症。そのうち10〜30%が死亡、あるいは後遺症患者
・中耳炎、副鼻腔炎
・気管支炎、気管支喘息増悪
・肺炎
インフルエンザワクチンについて
●ワクチンはいつごろ接種したらいいか?
→ 効果発揮までに約2週間かかる!
→ 遅くとも12月半ばまでには受ける!
→ 65歳以上の接種は一部公費負担!
●ワクチンをしたのに「かぜ」をひいたのはなぜ?
・インフルエンザワクチンは普通の「かぜ」には効果なし!
・インフルエンザ発症の予防効果は70〜90%と高い!
●以前に病院でもらった抗生物質が自宅にあるが?
・抗生物質は細菌に効果のある薬なので、ウイルスには効かない!
・市販のかぜ薬は、熱、咳、鼻水などの症状を抑えるもので、インフルエンザには効かない!
●今年のワクチンは?
・Aソ連型(H1N1)、A型香港(H3N2)、B型の3種類の混合ワクチン
↓↓
このうちのどの型が流行っても効果あり。
近年は予測技術が進歩し、ほぼ当たっている。
―WHO(世界保健機構)が、どのインフルエンザが流行るのかを予測。
それに準じて各製薬メーカーがワクチンを製造するため、どのワクチンも中身は同じ。
※ただし、ウイルスの突然変異があるので、効果が低いこともあり得る
(鳥インフルエンザ、新型インフルエンザなど)
●報道されている鳥インフルエンザは?
・インフルエンザウイルスは、表面のHとNの2種類のタンパク質の配列によって型が異なる
・茨城や埼玉の養鶏場 → H5N2型
・トルコで少年が死亡 → H5N1型
※新型のインフルエンザウイルスは、鳥から豚へ、豚からヒトへ感染すると言われているが、最近、海外では子供が鶏に直接触れるなどして感染したとする例も報告されている。
インフルエンザ治療薬
・ウイルスの増殖を抑える薬
・タミフル、リレンザ、シンメトレル
・発症から48時間以内なら効果あり!
↓↓
「たいしたことない」「今日は忙しい」ではなく、すぐに病院へ行きましょう!
※「タミフル」とは?
1カプセル約370円。インフルエンザにかかってから48時間以内に服用すると効果がある。
●新型インフルエンザ
鳥インフルエンザが問題視されているが、ヒトやトリ、ブタなどの中で、鳥インフルエンザとヒトのインフルエンザの2種類のウイルス遺伝子の一部が入れ替わり、まったく新しい新型インフルエンザウイルスが出現する可能性が指摘されている。
●「パンデミック」とは?
・新型インフルエンザにはほとんどの人が免疫を持っていないので、世界規模での大流行(パンデミック)が起こる可能性が高い!
・死亡者数は64万人?
・外来患者数は2500万人?
・「H5N1」型を警戒?
●新型インフルエンザへの対策
・厚生労働省は抗ウイルス薬「タミフル」の備蓄目標を2億5千万カプセルにアップ
・国内発生時には、大規模集会の自粛や出勤停止の勧告など、一定の活動制限を規定※※ 打倒・インフルエンザ ※※
・うがい
・手洗い
・マスク
・人ごみを避ける
お薬の使用期限
―食べ物と同じようにお薬にも使用期限がある
・使用期限の書かれているお薬は、期限を過ぎたら必ず処分しましょう!
・お薬は長い間放置しておくと、変質して効果がなくなったり、毒性が増したりすることがある。
※錠剤やカプセルは1年〜2年で処分
※坐薬は1年〜2年で処分(冷所保存)
※目薬は開封後、1カ月で処分
※水薬などの飲み残しはすぐ処分
※軟膏はチューブのお尻の方に使用期限が明記されている
●お薬を飲んだかどうか……?
お薬の飲み忘れがあると、余ってしまう。
↓↓
短い期間に集中的に飲む方が効果的。
飲み忘れのないようにしましょう!
高血圧について 〜知っておきたい薬の常識〜
●血圧が高いとなぜいけない?
高血圧は、さまざまな病気の要因。血圧が高い状態が続くと、血管に過度の負担がかかり、血管壁は厚くなり傷つきやすくなる。そこにコレステロールなどが付着して、血管の内側を狭くし動脈硬化(血管障害)が進み、さまざまな病気の引き金に。
高血圧 → 動脈硬化 → 脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎不全など
●血圧はなぜ高くなる?
―あなたはどのタイプ?
・腎ナトリウム性因子 → 心拍出量が増加する
食塩を取りすぎると、血液中のナトリウム量が増え、それを薄めようと血液中に水分が引き込まれるため、循環血液量が増える。それが心拍出量の増加と抹消血管の抵抗を招き、血圧を上昇させる。
・血管収縮性因子 → 血管の抵抗性が高まる
生体内では血管収縮物質が産生されているが、これらが増量すると血管を収縮して血圧を上昇させる。
・交感神経性因子 → 循環血液量が増える
交感神経活動が高ぶると、心臓や動脈の収縮が高まって血圧が上昇。
●血圧を下げる薬(降圧薬)
通常、降圧薬の処方は少量から始め、徐々に薬の量を増やし、2〜3カ月で目標量まであげる。薬を飲み始めてすぐに血圧が下がらないからといって焦りは禁物。
・《カルシウム拮抗薬》
血管の細胞内にカルシウムイオンが増えると心臓や血管が収縮。カルシウム拮抗薬は、カルシウムイオンが細胞内に入らないよう細胞膜に働きかけ、血管の収縮を抑えて血圧を下げる。
・《ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬》
血管を収縮させて血圧を上げる物質、アンジオテンシンの産生を抑える。抹消血管を拡張するため、心臓の負担を軽くしたり、腎臓でのナトリウム利尿作用があるので、「心肥大、心不全」などの合併症を起こしている患者さまに処方されることも。腎臓を保護する作用も注目されている。
・《アンジオテンシン受容体拮抗薬》
アンジオテンシンという血圧を上げる物質が受容体を刺激することを妨げ、血圧を低下させる。ACE阻害薬と同様、臓器を保護する作用がある。咳でACE阻害薬が服用できない患者さまに適している。
・《交感神経抑制薬》
交感神経の刺激は末端にある受容体で受け止められる。その受容体にはα受容体とβ受容体があり、それぞれに作用する薬を「α遮断薬」「β遮断薬」という。いずれも交感神経からの刺激を遮断することで血圧を下げる。また、β遮断薬は心臓のポンプの力をやわらげるので、狭心症を併発している患者さまに適している。
・《利尿薬》
ナトリウムと水分を排泄させ、循環血液量を減らすことで血圧を下げる。
●薬を効果的に、安全に用いるために
・ご自分が飲む薬の名前を覚える
・どのような効果を持つ薬か
・服用の際に注意すること
・どんな副作用があるのか
・食べ物との飲みあわせ
※※ 高血圧治療の基本は生活習慣 ※※
1.減塩を心がける
2.バランスの取れた食生活
3.ストレスを溜めない
4.適度な運動を定期的に
5.日常生活は規則正しく
6.定期的に血圧測定
骨粗しょう症について
骨の組織が粗くなり、鬆(す)が入ったようスカスカの状態。
非常にもろくなるため、日常生活のささいな動作で骨折を引き起こす。
わが国で骨粗しょう症にかかっている人は、推定1000万人。
65歳以上の発症頻度は50%以上といわれる。
●じわじわと骨がつぶれる?
加齢とともに腰が曲がったり背が縮むのは、かつて老化現象と思われていたが、これは骨粗しょう症の症状。(背骨や腰の骨がスカスカで徐々につぶれていくため)やがて「腰が痛くて重苦しい」などの症状が出て圧迫骨折につながる。何もしなくても、しわじわと骨がつぶれる点が骨粗しょう症の怖いところ。
●骨粗しょう症って?
・骨がもろく折れやすくなる
・じわじわと骨がつぶれる
↓↓
転倒しない、骨折しないことが大切!!
●なぜ骨が減るの?
○骨は吸収と形成を繰り返す
古くなった骨は破骨(はこつ)細胞によって破壊され、いったん血液中に吸収される。そして破壊された骨は骨芽(こつが)細胞によって再生される。この骨吸収・骨形成のバランスが崩れることで骨密度が低下し、骨粗しょう症に。要因としては、カルシウムや骨代謝に関わるホルモンの分泌状態が注目されている。
○骨のカルシウムが溶け出すしくみ
体内のカルシウムの99%は骨や歯に蓄えられ、残り1%は血液中に含まれる。血液中のカルシウムの量を一定に保つため、少しでも不足するとその不足分を食物から補うが、それでも足りなくなると、骨から補おうとするため、骨量が減る。一度減った骨量はほとんど元に戻らない。
○女性ホルモンが影響
女性ホルモンのひとつ、エストロゲンにはカルシウムを骨に蓄える作用を促進する働きがある。閉経期を迎えた女性は急激にエストロゲンの分泌量が減るため、急激に骨のカルシウムが蓄えられにくくなるため、女性の骨粗しょう症が多い。
○加齢による骨の変化
男女とも骨量のピークは10代後半?20代で、30代後半?40代前半あたりから徐々に減り始める。(急激に減少するのは閉経を迎えた女性の50代)年齢とともに骨量が減るのを止めることはできないため、骨吸収・骨形成のバランスを保つこと、若い頃に最大骨量を高めておくことが大切。
○骨粗しょう症は遺伝する?
骨の丈夫さは遺伝的要素も影響するといわれているが、実際に骨粗しょう症になるかは、すべて遺伝的要素によるわけではない。骨代謝を活発にできる遺伝子を持っていても、食事で取り込むカルシウムが少なかったり、骨代謝を妨げる生活習慣を続けていれば発症する可能性がある。
●骨を守る生活を
・カルシウムたっぷりの食生活
・日光のもと、適度な運動
カルシウムをただ食べるだけでは排出されてしまう。適度にカルシウムとビタミンDを取り、日光に当たって運動をすると、ビタミンDが活性型ビタミンDに変化。これはカルシウムを腸から骨へ運び、骨を強くする役割を果たす。
・転倒、骨折を防ぐ住環境
電気コードなどに引っかかって転倒し、骨折することも多いので、自宅内でも転倒しないような対策が必要
●骨粗しょう症と診断されたら
・病院で処方された薬を服用する
↓↓
市販のカルシウム剤にはビタミンD3が含まれており、ビタミンD3の過剰摂取は高カルシウム血症(尿路結石、腎障害、心停止など)を引き起こす恐れがある!
●食事・運動・日光浴
・カルシウムを多く含む食品---乳製品、大豆製品、小魚、緑黄色野菜など
・ビタミンDを多く含む食品---まぐろ、さけ、さば、干し椎茸、卵黄など
薬についての質問
??医薬品と健康食品の違いは??
○医薬品とは……
その中に含まれている成分、含有量、薬の作用や副作用、服用する量や使い方、他の薬との飲み合わせなどについて、厚生労働省が厳しい審査をして承認したもの。
○健康食品とは……
・健康食品は「食品」であり、厚生労働省の医薬品として厳しい審査や承認を受けているものではない!
・有効性や副作用については不明!
・有効成分の一部だけしか分からない!
・添付文書がついていない!
・普通の食品よりも「健康によい」と称して販売されている食品。
(栄養補助食品、サプリメント、機能性食品、マルチビタミン、特定保健用食品、栄養強化食品など)
・病気の治療に使うことは間違い!
??コエンザイムQ10って何??
・ビタミンQ
・細胞の元気を維持して老化防止
・ビタミンEやC同様、抗酸化作用
・肉やイワシ、ブロッコリーやほうれん草などにも含まれている
??ゴマのセサミンって何??
・ゴマは古来より健康に役立つ食品
・ゴマに含まれるゴマリグナン、その主成分がセサミン
・はつらつと過ごしたい、美容を心がけている、年齢を感じ始めた、健康を維持したいなど
??青汁って何??
・大麦若葉や明日葉
・国が推奨する野菜の摂取量は1日350g、緑黄色野菜120g以上
・野菜不足が気になる、若々しく過ごしたい、食生活が不規則、栄養バランスが気になど
??書いてることはだいたい同じ??
・ハツラツと過ごしたい
・美容を心がけている
・若々しく過ごしたい
・みずみずしくありたい
・健やかに過ごしたい
・ご家族の健康に
※効果には個人差がある
疾病の推移
《疾病の第一世代》
・小児の感染症
・栄養障害
(栄養失調、肺炎など)
《疾病の第二世代》
・心血管系疾患
・悪性腫瘍
(高血圧症、糖尿病など)
《疾病の第三世代》
・新しい感染症
・社会的異常行動
(精神的アンバランス、適応障害など)
□こころの健康□
―休養、こころの健康づくり(睡眠が基本)
|