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アスニー山科講座

アスニー山科(JR山科駅前)では、武田病院グループスタッフによる講座を開催しています。 このページでは、開催された講座内容を掲載しておりますのでご利用ください。

2004年4月28日(水)
医仁会 武田総合病院 脳神経外科部長
川西昌浩
「頭痛、腰痛、肩こり」

頭、首、腰の全てに言えることですが、姿勢に注意です。常に頭の中心が骨盤と一直線になるよう胸を張り、お尻を少し引っ込める姿勢を維持してください。座るときはお尻をイスの背もたれにぴったりくっつけてください。肩や首の痛み、頭痛の予防には水泳のまねが有効です。腰痛体操は常にゆっくり、自分に無理のない範囲で行うこと。ただし、圧迫骨折の場合は、現在非常に有効な治療法がありますので、専門家にご相談ください。

< 頭痛>
注意が必要な頭痛は?
  くも膜下出血・・・
    ・くも膜下出血とは?
      急激な痛みを伴い、大出血や再出血によって約半数の人が亡くなるという非常に危険な頭痛です。
 出血が少ない状態で治療を開始すれば、社会復帰の可能性が高くなり、逆に小出血を見逃してしまうと、再出血を起こし命にかかわることになります。
    ・原因は?
      生まれつき頭の血管に風船様のものができている人があり、その先端がある日突然破れることで起こります。秒単位の激しい痛みがあった場合は、くも膜下出血を疑うことが大事です。
安心できる頭痛
    1) 雨降り前の頭痛・・・首の痛みにかかわる頭痛と思われ、原因ははっきりしない
    2) 二日酔い・・・アセトアルデヒドが分解できないために起こる
    3) 冷果を食べた後の頭痛・・・いわゆる神経痛。喉の奥にある神経が冷やされ生じる
< よくある体の痛み>
頭痛、腰痛、肩凝り:その特徴、原因と対処法
    1) 首筋、肩の筋肉の凝りによる頭痛・・・血の巡りが悪く乳酸がたまることで痛みを発する。
      首は約5キロの頭を支えています。頭が前傾すると首は凝った状態になり、またストレスにより首が引き気味になるため、凝っている状態になります。
予防法には肩を動かしたり、お風呂やシャワーで温めることで快方に向かうことがありますし、水泳の動きを生かした体操を毎日すること、頭のつぼをおすことも効果があります。枕は高すぎず低すぎず、5度の上昇が最適と言えます。マッサージは、筋肉をつぶしてしまうことになり、さらにそれを修復しようとして筋肉は硬くなり、悪循環となります。
    2) 頚椎症・・・長年の悪い姿勢が原因。骨から神経に向かって角が飛び出し、これが神経を圧迫することにより各部位が痛む。
      首の姿勢が悪いと頚椎症になるのですが、肩甲骨や手に痛みが出てくる症状は、日本人の60歳以上の4人中3人にあります。特に注意が必要なのは、荷物を高い位置に上げるときや、美容院で仰向きに洗髪してもらうなど、後ろへ極端に首をそらすことで悪化することがあります。
頚椎症の予防法は、(生活していると難しいのですが)下を見ないことです。首への衝撃を和らげるためにクッション性の高いウオーキングシューズを履いたり、重いものを持たない、乗り物に長時間乗らない、パソコンを操作するときはイスやモニターの角度や高さに注意して、首が常に垂直になるよう心がけることが重要です。首や肩に熱めのシャワー浴をすることで効果が上がります。女性は首にスカーフを巻いて下向きを加減する工夫もいいでしょう。
また、タバコは首や腰に害を与えます。
首の手術で痛みが劇的に取れることは少なく、それ以上の進行を止めるためのものです。それまでに日常生活の改善に心がけることが大切です。
    3) 片頭痛・・・心臓の拍動に合わせた頭痛が主に片側に起こる。
      血管が広がりすぎたために起こるもので、2〜3日続きます。起こる前に予兆があったり、吐き気をもよおしたり、痛みで動けなくなったりもしますが、最近は特効薬も出ています。若い女性に多く、60歳代になると減少します。
原因はストレス、女性ホルモンなどです。
    4) 緑内障・・・突然起こる目の痛み。
      通常、目の中には水があり、出入りしていますですが、これがたまったままになり、破裂に近い状況が痛みを引き起こします。目に圧がかかるため、眼球が硬くなります。
おなかが痛かったり、吐き気を伴うことがありますが、これは急激な痛みによるものです。
    5) 鼻からくる頭痛・・・副鼻腔にばい菌がたまり起こる頭痛。
      多くは風邪が原因です。
    6) 慢性硬化血腫・・・頭にケガをして2〜3週間後の頭痛。
      徐々に頭に血がたまり、当初は全くなかった頭痛がやがて起こったり、頭がぼうっとしたりします。特によく飲酒される方は要注意です。
    7) 手根幹症候群・・・夜中から明け方にかけて手が痛む。
      手のひらの神経が靭帯で圧迫されて痛くなるものです。特に親指から中指にかけて指が痛んだり、しびれがありますが、指を振ると治まります。靭帯を切ると治ります。
    8) 直接の原因がわからない腰痛・・・筋肉の疲労、姿勢、緊張による痛み。
      猫背でお尻が出ている姿勢は腰痛になりやすいと言われます。立っている時に比べ座る方が腰に負担がかかり、座ってかがむとその負担はさらに増します。中腰、あぐら座りも腰に負担をかけます。
対処法は、イスに座るときは深く座る、腰痛体操(深く座りゆっくり腰を伸ばす、膝組をして体を前にかがめ、ゆっくり伸ばす)、腹筋を鍛えるなどです。
うつぶせになり、本来の腰のカーブに戻すことも効果があります。
    9) 腰部脊柱管狭窄症・・・歩行により腰、お尻、足が痛くなる。
      長く立っていると症状があらわれ、かがむと和らぐ、自転車や押し車の場合は症状が出にくいのが特徴で、腰の神経が狭くなる病気です。高齢の方でも手術で治すことができます。
    10) 圧迫骨折・・・高齢者がものを持ち上げたり、お尻をついたり、姿勢を変えたときに起こる病気。
      中身のない段ボール箱がつぶれたときの状況に似ています。
対処法は、姿勢を正し、ものを自分に近づけて持ち上げる、中腰にならないことが大事です。転倒しないためには、目をつぶって片足で5秒間立つなどの運動を行うことで踵、つま先、膝、腰の筋肉を鍛えてください。

万一、圧迫骨折になったときは、医仁会武田総合病院では「セメント治療」を行っています。骨に医療用のセメントを注入することで痛みは軽減し、95%以上の方に有効という結果が出ています。手術して2〜3日で完治します。

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